一度は試してみたい! Sony αで「LeicaMマウントレンズ」を装着してMマウントのポテンシャルを解放する特別なプリセット
なぜ、SonyボディにLeicaレンズなのか
「最新のSonyセンサーのダイナミックレンジで、オールドレンズの味を楽しみたい」 「Leicaボディは高価だが、手持ちのα7でズミクロンの描写を味わいたい」
そう考えてマウントアダプターを経由して撮影したとき、少し違和感を覚えたことはないでしょうか?
「思ったよりも平坦な写りになる」
「四隅がマゼンタ被りする」
「シャドウが浮きすぎて、Leica特有の『黒の締まり』がない」
これはレンズのせいではありません。**「センサーの設計思想の違い」**によるものです。
本プリセット集は、単なるカラーフィルターではありません。Sony製センサー特有の癖を技術的に補正し、Summicron、Summilux、Noctiluxといった銘玉たちが本来持っている「光学的な個性」を、Sonyの最新ボディ上で再現するために設計された**「現像プロファイル」**です。
技術的背景:SonyセンサーでLeicaレンズを使う「壁」とは
ハイアマチュアの皆様ならご存知の通り、Leica M型デジタルとSony αシリーズでは、受光素子(センサー)の構造が決定的に異なります。
カバーガラスの厚み Sony機はセンサー前のフィルター層が厚く、Leica機は極端に薄く作られています。Mマウントレンズ(特に広角)は光の入射角が急なため、ガラスが厚いと周辺画質が流れ、結像性能が100%発揮されません。
マイクロレンズのオフセット Leicaのセンサーは、周辺に行くほどマイクロレンズを中心方向にずらすことで、斜めからの光を効率よく取り込みます。汎用的なSonyセンサーではこれがないため、周辺減光や色被り(カラーキャスト)が発生します。
カラーサイエンス(肌色と緑) Sonyは実直な色再現ですが、時に肌が黄色く、緑がネオン寄りになりがちです。対してLeicaは、記憶色に近い健康的な肌色と、湿度のある深い緑を再現します。
このプリセットは、これらの**「物理的・色彩的なギャップ」**をLightroomのパラメータ(キャリブレーション、HSL、明暗別色補正)で埋め合わせることを主眼に置いています。
ラインナップ:用途に合わせた2つのシリーズ
撮影スタイルと使用機材に合わせて、**「Pro Series(Technical)」と「Snap Series(Casual)」**の2系統、計10種類を同梱しました。
Pro Series (Technical / For α7R V, α7 IV etc.)
ターゲット: 高画素機ユーザー、作品撮り、ポートレート コンセプト: センサーのネガティブ要素を打ち消し、レンズの光学性能を限界まで引き出す「補正と調和」。
高画素機の解像力を活かしつつ、Leicaレンズの「線」の太さや細さをコントロールします。
Leica M Base Fixer (Color / Neutral)
全ての基本となるプリセット。Sony特有の「黄色被り」を補正し、広角レンズで発生しやすい周辺のマゼンタ被りを抑制するキャリブレーション設定済み。まずはこれを当ててから微調整してください。


Summicron Reality (Color / Hard)
f/2.0のズミクロン(35mm/50mm)の真骨頂である「リアリズム」と「解像感」を強調。テクスチャをプラスし、彩度をわずかに落とすことで、ドキュメンタリータッチの描写を作ります。


Summilux Glow (Color / Soft)
ズミルックスやノクティルックスの開放絞りで見られる「滲み」と「とろけるボケ」を再現。Sonyのカリカリしたシャープネスを意図的に和らげ(明瞭度マイナス)、ハイライトにクリーム色の艶を乗せて、滑らかな肌質にします。


Leica CCD Hard Mono (B&W / Hard)
初代M Monochrom (CCD) のような、黒がドスンと落ちる力強いモノクローム。粒子(グレイン)を強めに乗せ、黒の質感を荒々しく強調します。


Leica Silky Soft Mono (B&W / Soft)
[軟調・階調] 最新のM11 Monochromのような、階調重視の滑らかなモノクローム。コントラストを抑え、肌のトーンを明るく美しく見せる設定です。ポートレートや静物撮影に最適です。


Snap Series (Casual / For α7C, α7C II etc.)
ターゲット: コンパクト機ユーザー、ストリートスナップ、旅 コンセプト: 撮って出しで完結する「空気感」。日常を映画のワンシーンのように切り取る。
α7Cなどのコンパクトボディで、散歩ついでにサクサク撮ることを想定した、雰囲気重視のチューニングです。
City Walker Nostalgic (Color / Matte)
オールドレンズのコーティングが経年劣化したような、少し褪せた色合い。シャドウをマット(つや消し)に持ち上げ、青空をティール寄りにすることで、何気ない景色をノスタルジックに演出します。


Sunday Morning Airy (Color / High-Key)
休日の朝のような、柔らかくハイキーな光。緑被りをミントグリーン方向に逃がし、清潔感と透明感のある「エアリー」な写真にします。


Travel Vivid Pop (Color / Vivid)
記憶に残る風景。ポジフィルムのような鮮やかさを持ちながら、決して下品にならない絶妙な彩度バランスです。


Midnight Snap Gritty (B&W / Rough)
粗い粒子を乗せた、高感度フィルム(トライXなど)のようなラフな質感。ピントが合っていなくても「味」になる、夜のスナップ専用の「ドンシャリ」モノクロです。


Quiet Mood Fade (B&W / Gentle)
黒をグレーに持ち上げた(フェード)優しいモノクロ。雨の日や室内のポートレートなど、静かな時間を閉じ込めるのに最適です。


収録内容と使用方法
ファイル形式: .xmp (Adobe Lightroom Classic / Lightroom CC 対応)
収録数: 10プリセット
【推奨される使用フロー】
レンズ補正: Lightroomの「レンズ補正」手動タブで、周辺減光を適宜調整してください(オールドレンズの場合)。
露出: Sony機はアンダー目に写ることが多いため、プリセット適用後に「露光量」を微調整するのがコツです。
ホワイトバランス: 基本は「撮影時の設定」ですが、「昼光」または「曇天」に固定すると、よりフィルムライクな統一感が出ます。
最後に
Sonyのカメラ性能は世界一です。そこに、Leicaのレンズという「魂」を吹き込む。 このプリセットが、あなたのαを「最高のM型互換機」へと変える最後の1ピースになれば幸いです。




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